2012年11月13日(火)登録
防府天満宮御神幸祭(裸坊祭) / 防府市
防府天満宮御神幸祭(裸坊祭) / 防府市 日本三天神の一つ、防府天満宮の大祭として、また西日本屈指の荒祭りとしても有名なこの祭りは、道真公が大宰府へ下る途中、当地へ立ち寄られた際の送迎の古式を伝えたものです。
寒空の下、御神体を奉じた御網代(おあじろ)を白装束姿の裸坊数千人が「兄弟ワッショイ」のかけ声も勇ましく、菅公上陸の地とされる勝間の浦の御旅所まで練り歩く長蛇は、まさに壮観です。





◆御神幸祭由緒
寛弘元年(1004)勅使をお迎えしてより常典とし、本年で1009回目の祭典を迎える長い歴史を持つ祭典です。午後六時拝殿正面の扉が開かれるや、数百人の裸坊が一斎に拝殿になだれ込み、「兄弟ワッショイ」の掛声に加え人いきれと体温で殿内は熱気をおびてきます。先頭神輿、第二神輿と次々に昇ぎ出される神輿を千人ばかりの裸坊が取り囲みます。
次いで地響を立てながら御網代輿が拝殿の階段を下り、参拝者の見守るなか、楼門を経て58段の大石段を滑り降ります。喚声と怒号、約5000人の裸坊が乱舞する様は壮絶の一語に尽きます。裸坊は何とかして御網代輿に触れようとします。
古くから御網代輿に触れれば諸願が叶うと信じられてきたからです。
大石段を無事に降りた御網代輿は金鳥居前で台車に仕立てられ、御神幸の行列に加わります。警固町を経て天満宮より約2、 5qはなれた勝間浦のお旅所(浜殿)に到着。
浜殿神事のあと延喜の昔、菅公送迎の故事にならって浜殿奉行の手により一夜御酒による接待が行われます。神事終了後行列は再び車塚町から天神町を経て午後9時過ぎ還幸になられます。参詣者は境内に溢れ、2日間で約15万人の参拝者で街中は混雑を極めます。

防府天満宮
〒747-0029 山口県防府市松崎町14−1
TEL.0835-23-7700 / FAX.0835-25-0001

※詳しい情報は、防府天満宮のページからご確認下さい。